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淑女超特急のsonozyのレビュー・感想・評価

淑女超特急(1941年製作の映画)
3.0
商売熱心な保険会社の副社長ラリーと結婚して6年の妻ジル。
オシドリ夫婦と言われ、不自由ない生活だが、最近しゃっくりに悩んでいる。
友人の勧めでカウンセリングを受けると、医師から原因は夫にありそうだと指摘され、夫の言動が色々と気になってくる。

ジルの2回目のカウンセリング。待合室で2人きりになったアレクサンダーという男は窓から街を見て醜い!とか、飾ってあった絵を見てダサっ!とか文句を言い、自ら俺は利己主義者だと自己紹介する。
イケメンでもなく嫌な感じな男なのに何故か彼に興味を惹かれたジルは、流れで一緒に絵の展覧会を見て、男の肖像画だというシュールな絵の説明を受け、彼がピアニストであることを知る。

変な邦題『淑女超特急』ですが、ジルが突然アレクサンダーの虜になって、ラリーとの離婚まで発展しちゃうという展開の速さからでしょうか。笑
原題は『That Uncertain Feeling(≒あの不安定な/変わりやすい感情)』という事で、ここからジルの不安定な気持ちで、揺らぐ三角関係が展開されます。
果たして“淑女超特急”なジルの気持ちはどうなる?

ラリーがジルのお腹を指でツン!する癖(ジルに止めさせられる)。
アレクサンダーは、ラリー&ジルの家にある花瓶がダサくて気に食わず何度も見えないように隠したり、強気な言動のくせにラリーに一発殴られてすぐ気絶しちゃう..etc 笑えるシーンも多数。

テンポのいい展開のルビッチ流ラブコメでした。
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