おけい

セリ・ノワールのおけいのレビュー・感想・評価

セリ・ノワール(1979年製作の映画)
4.5
パトリックドヴェールのジャケ写と『セリノワール』というタイトルが何かいかしてて前から気になってた作品。

とにかくジャン=ルイトランティニャンの娘、マリートランティニャンがめちゃくそ可愛い💕無口でぶっきらぼうだが、一生懸命な愛を感じる。この時17歳だったらしいが大胆ヌードもあり。

パトリックドヴェール演じるしがない訪問セールスマンの転落ぶりと鬼気迫る演技から目が離せない。訪れた先で叔母に売春を強いられてる少女と出会ったことから、あれよあれよという間に道を踏み外していく。根は悪いやつじゃないし人殺しなんて出来ないタイプの人間に見えた序盤だが追い詰められていくにつれ狂気の入り混じる目が印象的で引き込まれてしまった。

パトリックドヴェール、フランスで最も有望視されて実力派俳優としての道を歩んでいたが、本作の3年後ライフル銃で自殺をはかる。35歳の若さだった。生きていたらどんな作品を生み出していたかなと思うと残念でならない。
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