真世紀

デスドールの真世紀のレビュー・感想・評価

デスドール(2010年製作の映画)
3.2
父親の遺品、アンティックな機械仕掛けの箱を相続した大学生ベン。だが、寮の部屋から箱は盗まれ、その直後から彼の友人たちが相次ぎ、変死を遂げて行く。

実はその箱はブードゥーの呪術人形の生成機。呪う相手の名前や肖像をセットして、溶かしたロウと血を注ぎ込み、歯車を回すと人形が出来上がり、それに針を刺すなどすると標的にダメージ。この作動音が遠く離れた標的の耳にも聴こえるのが面白く効果的。周囲の街灯が破損したりてな現象を伴う場合も。そして、人形へ何したかで殺され方も毎回異なり、両目を潰されたり、四肢もげたりとバリエーション。父の死を契機に疎遠となっていたカメラマンの兄や友人らとベンは何が起きているのかを探る。

箱にセットされるのがパーティーで主人公が友人たちと撮った集合写真からの切り抜きであることが観客には示されており、箱の存在を知り、写真を入手できる者と疑うべき人々の範囲は絞られ、最後に明かされる趣向。

呪いの代償が特には無かったり、そんな箱を手にしたら、もっと広範囲に色々やるんじゃないかとは思うけど、まあ、違う話になっちゃうかな。突き抜けてはないけど、それなりにまとまった作品。
真世紀

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