リヴァー・フェニックス作品ではあまり語られることが少ない本作。題材がカントリー・ミュージックなので地味すぎたのかな?🎸
主演は金髪の少女役、サマンサ・マシス。彼女は上手いです。NYからテネシー州ナッシュビルまでバスで向かい、一生懸命カントリーをギターで奏でる彼女の直向きな姿が胸を打つ。
映画オタクのピーター・ボグダノビッチ監督だけに、ジョン・フォード(リバティ・バランスを射った男!)への言及があったり何かにつけてアメリカ批評が展開される。全体的に『ラスト・ショー』をマイルドに見やすくした印象がある青春群像劇。
「カントリー・ミュージックは嘘をつかない。素直で正直者だから」とマネージャーの女性が劇中で語っていたが、まさしくその通り。この主人公達の人生がカントリー・ミュージックそのものに見えてくる辺りの演出が憎いねェ。皆ピュアで素朴、アメリカの良心そのものである。
『スピード』でブレイクする前のサンドラ・ブロック、この頃から演技上手過ぎ…。脇役にも関わらず主演のサマンサ・マシスを食う存在感。実にフレッシュネス!な作品でした。🍔🍺