スーホの白い馬

恍惚の人のスーホの白い馬のレビュー・感想・評価

恍惚の人(1973年製作の映画)
3.8
森繁おじいちゃんがボケてしまい、辛くあたっていた嫁さんが介護に追われる映画。壁に排泄物を塗りたくるシーンが印象的だが主題はそこではない。
笑いあり涙ありの人間ドラマ。と私は捉えたが、ボケと介護の体験を経た鑑賞者にはさらに多層的な作品となり、単なるフィクションとしては捉えきれないだろう。体験の有無で感想が全く変わってしまう映画。余談だが、ミドリカワ書房の恍惚の人は、この映画をベースにした歌であり、挿入歌といわれても遜色ない良曲である。