ノルウェー産のファンタジー映画。北欧らしい厳しい冬の風景に暖かく柔らかな色調が融合し、寒々しいのにほんわかとした雰囲気が感じられる作品である。
時間を支配する青の妖精と借り暮らしの赤の妖精という設定も面白く、青色と赤色とが全面的に押し出された画は大変美しい。また、青の妖精が頭に被っている魔女風三角帽子のシルエットがとてもキュートで可愛かった。赤の妖精はサンタ風かな。
中身はこじんまりとしたベーシックタイプのファンタジーものだが、絵本のようなエンドロールが物語の終わりを惜しませる要素となっており深い余韻を残すのだ。