コマミー

キング・アーサーのコマミーのレビュー・感想・評価

キング・アーサー(2004年製作の映画)
3.6
【失ったものだけ】

  [気まぐれ映画レビューNo.10]

※最近、「ジェミニマン」と「キング」を鑑賞しまして、同じ日に2作を鑑賞したせいか、僕の頭の中には学生の頃に何度も鑑賞したこの作品を思い出し、久々に鑑賞してみることにしました。


冒頭にも話した通り、最近「ジェミニマン」とNETFLIX映画「キング」を鑑賞した。「ジェミニマン」には"クライヴ・オーウェン"、「キング」には"ジョエル・エドガートン"が出演している。実は二人は過去にこの作品で共演しており、エドガートンにとっては"騎士"の役は二回目となる。
学生の頃の僕は、この作品を何度も鑑賞するほど好きだった。"アーサー王"の話はディズニー映画「王様の剣」で既に知ってはいたが、あれはおそらく幼少期の話であるため、成長した後の姿は知らない。

そこでこの作品。監督はなんと「トレーニング・デイ」の"アントワーン・フークワ"であるため、クライム物で知られる監督がどうゆう風に"スペクタクル"を手掛けるのか気になるだろう?
中身は結構"重厚な雰囲気"の作品に仕上がっているが、「ヤングガン」を想像してほしいのだが、あんな男臭い雰囲気の"西部劇"のような要素も思い浮かべる。

任期を終えたアーサー率いる騎士たちに"追加の任務"を言い渡されてしまい、"厳しい現実"をどう乗り越えて、"どのように王となったのか"を描いている。まさに、失った物を背負う"覚悟"を持った男たちの物語と、なんとも涙溢れることか。
レンタル店では長尺版の「ディレクターズ・カット版」が置いてあり、画面を見てもその"長い旅路"と言うものが痛いほど伝わってくる。その中でも、"戦"であるがために、犠牲が出たりと"様々なドラマ"があってなかなか見応えもある。

そして一番の売りがキャスト。今ではすっかり売れっ子のジョエル・エドガートンや"マッツ・ミケルセン"がいるではないか。そしてペニーワイズを演じたビル・スカルスガルドを息子に持つ、"ステラン・スカルスガルド"や"キーラ・ナイトレイ"までいる。今ではほとんどが最近のハリウッド映画に引っ張りだこ。もしかしたら、意外に本作が登竜門なのかもしれないほどだ。

劇中の"戦闘シーン"もなかなか激しい作りをしていて、特にこの「ディレクターズ・カット版」には少し過激なシーンもある。なので、「グラディエーター」が好きな方は、好きな作品かもしれない。

という風に、難しい事は語らずに作品の良いところを揃えたが、暇な時に是非この作品を鑑賞してほしいし、ハマる人はハマる作品になっている。

「アーサー王伝説」の"伝説の一つ"を、是非見届けてください。
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