Jasminne

若者のすべてのJasminneのレビュー・感想・評価

若者のすべて(1960年製作の映画)
4.3
家父長制は惜しみなく子や女性から奪うものだけど、本作は母が父の代理人として惜しみなく奪う。家父長制の中での犠牲者であると同時に加害者でもあるわけで、意識が変わらないと都会に出ても同じことだ。

013


2017年11月15日の感想がこれ。今もあまり変わってない。
あの母の貧困がそのまま家族の崩壊の種になっているんだけど、イタリアの南北問題にフォーカスされがちな作品である。
ナディアの扱い方とか女性嫌悪を内側に抱えた女性としてあの母が描かれているし、あの母が主役のように思えてきた。
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