生まれる前の映画なのだけど、もっと古い映画のように感じた。何故だ?たぶん同時期の「太陽がいっぱい」との比較からだろうと思う。
3時間はさほど長くは感じなかった。特別面白いとは思わなかったが、リマスター修復の白黒画面によるミラノの街並みの絵力が素晴らしく、悪くはなかったなぐらいの印象で観終えた。
私は家族愛の物語を敬遠しがちである。どうも駄目なんだ。家族愛を前面に押し出されると、どうしても(家族以外はどうでも良いのか)というか考えが頭をもたげ入り込めない。
人混みで子供を救う時に何人か突き飛ばしていなかったか?戦地から逃れる飛行機に家族全員乗れて良かった!殿、我が軍は勝利しました!討ち死には、たったの56人ですとか。
それなら映画なんて観なきゃいいと言われそうだが、人間は矛盾してるから勘弁してくれ。
観終わって腑に落ちないシーンの意味を知りたくてネット検索したら、この映画を深く考察してるブログをいくつか読んでいたく感心してしまった。アランドロン演じるロッコを聖人とみるか自分本位とみるかとか色々。アランドロン若いなぁと思って観てた自分は阿保だった。
そしてロッコとシモーネの関係は私もKIDS RETERNを連想しました。神様ほんとです。