赤尾慎之介

若者のすべての赤尾慎之介のレビュー・感想・評価

若者のすべて(1960年製作の映画)
3.9
なぜロッコはあそこまでシモーネに寛容なのか。その気質をただ「家族思いのイタリア人らしいよね」というステレオタイプだけで片づける気にはなれなかった。

回想シーンで幼少期のエピソードが挿入されて、その謎が解けるような仕掛けがあれば、より納得感があったようにも思うけどな。

母親のストレートな感情表現こそ典型的なイタリア母ちゃんで、観る者を彼の国に誘ってくれる。
赤尾慎之介

赤尾慎之介