chilimen

ベン・ハーのchilimenのレビュー・感想・評価

ベン・ハー(1959年製作の映画)
4.4
間違いなく鳥肌級の歴史的傑作。
民族差別、業病、奴隷など高校生のときに世界史で習ったはずの概念が映像を通して"人間の痛ましい性"として描かれており、人生の明暗両方を平等に描写した上で物語が進むところが控えめに最高。また宗教がかつてどんな意味を有していたのかについても考えさせられた。現在当たり前に普及しているあらゆる価値観がどれほどの辛苦と時間を経て形づいていったのか、人生への愛に溢れた映像を通して痛感した。4時間弱という尺に辟易して敬遠していた当初の自分を往復ビンタしたい所存。
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