シグのすけ

ベン・ハーのシグのすけのレビュー・感想・評価

ベン・ハー(1959年製作の映画)
4.0
今まで全く観る気が無かったのだけれど、観てみたら流石に面白い。聞けば当時テレビに押され斜陽化した映画界が逆転を狙って、テレビでは真似出来ないものを観せようとの気概で製作し見事に大ヒットしたらしい。確かに凄い。

特に馬車の競争シーンは凄まじく、絶対に2.3人は死んでるとしか思えない修羅場が展開される。あと馬が凄い。何故こんなシーンが撮れるのか不思議だ。

船底で延々と船を漕ぐシーンなんか、このまま永遠に続くのかと思わせる程しっかり撮ってる。長いが飽きない。でも恋愛シーンがちょっと邪魔、早送りしようとする右手をガムテープで固定してなんとか踏み止まった。

顔を見せないキリストの演出も神々しく効果的で、物語にどっしり安定感を与えている。チャールトンへーストンは船から逃げ出す時にちゃんと仲間の鎖を外してた。人格者なんだ。これが良い。

大変な事態になっても自分だけで無く周りを考えるチャールトンへーストン。見習わなくちゃね。

ライフル協会の件は今は言うまい。
シグのすけ

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