ピーター・ボグダノヴィッチ初監督作品。
ボリス・カーロフ演じる年老いた怪奇映画スターのバイロンが、ドライビングシアターでの自身の出演作の舞台挨拶に出るために向かうが、ライフル銃を持った殺人者がドライビングシアターで無差別殺人をしようとしており・・・という話。
年老いたボリス・カーロフも見た目が様になっている。現代劇でもいい演技していた。アドリブで入れた自身の鏡に写った姿に驚く演技が面白くて素晴らしい。
殺人者のボビーが日常的作業でもするかのように家族を殺していくのが怖い。そしてドライビングシアターで次々とライフルで人々が殺されていく様も、実際にそういう事件が起こりそうという感じがして怖かった。
ロジャー・コーマンが製作資金を出しているため低予算で条件付の中での製作であるため、出来がいい映画ではないけど、設定や役者陣、メタ的構造で楽しめる。製作裏話を知るとより楽しめる作品。ボリス・カーロフは現代劇でも強かった。