カタパルトスープレックス

ブリタニア・ホスピタルのカタパルトスープレックスのレビュー・感想・評価

ブリタニア・ホスピタル(1982年製作の映画)
3.2
イギリス人のブラック・ユーモアが全開のリンゼイ・アンダーソン監督作品です。ミック・トラヴィス(『機械仕掛けのオレンジ』で有名なマルコム・マクダウェル)三部作の最後の作品です。イギリス版のBDで鑑賞しました(チ○コ丸出し)。リンゼイ・アンダーソン監督って『八月の鯨』(1987年)も作ってるのですが、全く対極にある作品と言いますか。芸の幅が広いと言いますか😂

個人的な経験(イギリス人の上司と三年間仕事した😂)から、イギリス人はブラック・ユーモアが大好きだなーと思います。さすが、モンティ・パイソンと『Mr.ビーン』を生んだ国です!そういう意味で、この映画はとてもイギリス的です。

舞台はイギリスのブリタニア病院。500年の歴史のある由緒正しい病院です。ストーリーの縦軸は人造人間「ジェネシス」を作るミラー教授の話。ストーリーの横軸はデモ隊が騒いでいる中での女王の来訪です。ミック・トラヴィスはその二つの軸の交差点の役割をしています。

この作品のすごいところは、AIの時代を予見しているところです。今でも十分に通用するテーマです。やはり、見所はミラー教授による人造人間「ジェネシス」ですね。めっちゃ悪趣味!!!人体破壊系が好きな人にはオススメです!🧟‍♂️🧟‍♂️🧟‍♂️

その他に思ったこと。マーク・ハミルってマイケル・J・フォックスに似てるなー。モッズっぽい人がたくさん出てるなー。さすが80年代初頭のイギリス映画!これ、イギリス王室を天皇家に置き換えて、日本で作ったら……無理だろうなあ。