じゅんP

第四の核のじゅんPのレビュー・感想・評価

第四の核(1986年製作の映画)
3.4
反核派の支持を拡大するため核爆弾つくって爆破したい過激派KGB工作員(ピアース・ブロスナン)と、それを阻止したいMI5諜報員(マイケル・ケイン)との一騎打ち。

当時の社会背景を前提に「これからこーなっていったら怖くね?」と進んでいく話なので、近現代史に疎い身としては冷戦下のイギリスの情勢がどうにも掴みにくいってのはありつつ、じわじわと事態が進み先が気になる展開には、スパイ映画的で抑制の効いた楽しさがあった。

爆弾の材料をちょっとずつ調達し、せっせと工作に励むブロスナンに対し、諜報活動の合間合間に家族と触れ合うほんわか描写が差し込まれるマイケル・ケイン。
それぞれの陣営の見せ方が少し変われば、何をどう見せたいかが大きく変わりうるプリズムの妙。
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