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恋人はゴーストのとぽとぽのレビュー・感想・評価

恋人はゴースト(2005年製作の映画)
3.5
今を生きろ!生きる希望!運命論!記憶喪失!一つのプロットから色んな展開の盛り上げ方があって驚き。脳死状態への決断というヘビーな点には向き合えてないにしても。
今ではすっかり演技派マーク・ラファロと『election ハイスクール白書』以降一貫して最高なコメディエンヌぷりを披露してきたリース・ウィザースプーンのチャーミングさが、本作をこういう"死"や"霊体"にまつわるプロット(『ゴースト』)のパロディに過ぎない代物じゃないものに仕上げている。
リアル幽体離脱~。ぼくの大好きなキュアーの"Just Like Heaven"を原題に据えるばかりか、そのタイトル・歌詞を文字通りの意味で解釈・映像化してみた作品だけど、キラキラしたロマコメとは少し違う。それでもやはり多少甘ったるいのは事実だけど。ラブコメ系のときのマーク・ラファロはクリエイティブな仕事が多い(『13トゥ30』『はじまりのうた』)。まさしく自己実現と恋心の両立。そしてウィザースプーンの外ハネな髪型が時代を感じる。
けど、魂(霊体)のときの触れられる、触れられないの境界線が分からない。そういう本屋を出すなら、そこあたりの設定もしっかりしてほしかったかも。足の裏はいけるのか?奇跡は起きる!結局は非現実のファンタジーだからこそに違いないのだけど、それでもいいじゃないと思える瞬間がいずれ訪れるはず。それは、初めて触れ合う瞬間。最高にロマンチックな恋人。
Because I love her. I do. I love you.
「医者に見えない!」今ではブルース・バナーで物理学者には見えるのに?そう考えれば時の移ろいは皮肉にも面白い。
「アパートメント、屋上、庭」
TOMATOMETER55%、AUDIENCE75%
Delightfully sweet like a lollipop, Just Like Heaven is a dreamy romantic comedy that may give you a toothache when it attempts to broach difficult end of life issues by throwing a cherry on top.
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