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地獄への逆襲のmasayaanのレビュー・感想・評価

地獄への逆襲(1940年製作の映画)
4.0
フリッツ・ラング監督、ヘンリー・フォンダ主演の西部劇で、演目が「ジェシー・ジェイムズもの」であれば悪い筈がない(と言っても、こちらは兄・フランクによる復讐劇なのだが)。「世界初の銀行強盗」を果たしたギャング団が、犯罪者集団としてよりも、伝説のアウトローとして文化史に刻まれる国=アメリカをスウィートに語りあげている。

もちろん、ここにはジェイムズ兄弟が実際にどのような人物だったか、よりも、銃を持つ勇気すらないわれわれ一般人が、ジェイムズ兄弟を「どのように語りたいか」ということがおそらくは表出しており、それは西部劇の本質の一つでもあろうし、物語の本質の一つでもあるのだろう。実際、劇中には裏切り者たちによるジェイムズ兄弟を悪党に仕立て上げた「映画内演劇」も登場する。

いささかヒューマンドラマ寄りの、確実に前世紀で「終わった」西部劇だが、だからと言って観なくていいという理由にはならない。初期のボブ・ディランがどういうものから影響を受けていたかが少し分かります。