すごく良い。何回でも観たい映画。
映像のタッチや引きの構図、無機質な建物はタルコフスキーをはじめとした、まさに"ロシア映画"といった感じなのだが、物語は淡々と、意外とテンポ良く進んでいく。そこはロイアンダーソンに近いかも。
しかし映画、かなり変だ。しかもその変さが、どの映画とも、ジャンルとも被らない。
SFでありながら、ハリウッドはもちろん、惑星ソラリスともまた違う。
シュールさがうまく面白みと融合し、クスッと笑う場面もかなり多い。
なんだかんだ最後まで目が離せず、観終わった後に残るのは心地よさ。
まさに、"こんな映画、はじめて"という感じ。
ロシア映画の雰囲気が得意ではない人でも楽しく観れると思う。