Ren

天使の入江のRenのレビュー・感想・評価

天使の入江(1963年製作の映画)
4.3
ただただ傑作。

"賭けの魅力は贅沢と貧困、両方を味わえること"

1963年のフランス映画 "天使の入江"
ギャンブル狂の女を演じたジャンヌモローが前見た"エヴァの匂い"に続いて宿命の女を演じているのが印象的。美女の類いだとは思わないけど、美女に見せる演技、一癖ある退廃的な女を演じたら光るものがありすぎるくらい魅力的。
ストーリーが刹那的な一方、カジノのルーレットでの躍動感と高揚感をミシェルルグランのスコアがそれをより表現していて素晴らしい。。南仏のリゾートの解放感と反比例するギャンブルの地獄への門。ハッピーエンドに見せかけての破滅への道に向かっているとしか思えないラストの余韻。
良い映画みたなと心から思えた。
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