ATSUSHI

グローリー・ロードのATSUSHIのレビュー・感想・評価

グローリー・ロード(2006年製作の映画)
4.0
この試合に"白黒"つける

舞台は1960年代、白人至上主義のアメリカの実話を題材にした作品。
「コーチカーター」を"バスケと希望"とするならば、本作は"バスケと差別"だった。
才能がありながらも、偏見や差別の目を気にし、自分のスキルを捨てざるを得ないのは本当にもったいない。そうさせる社会のあり方や恐ろしさに疑問を感じる。
この実話が50年前と、比較的最近だったことも驚き。

本作で起きる黒人生徒たちに対する厳しい差別。彼らは様々な障害を乗り越え、徐々に強くなっていく。監督であるドンハスキンズだってそう。
誰が悪いわけじゃないのに、バスケが好きで、時間を削って練習して試合に出る行為にどんな悪事があるのか。
最後の決勝戦では、見ているこちらも最高に熱くなれた。罵声や怒号ではなく、姿やボールを追いかける眼差しは国境を越えて訴えかけてくる。
人を変えるのは人。ドンハスキンズは彼らを変え、彼らもまたドンの期待に応えた。

歴史が変わる瞬間。強いメッセージとバスケの熱量に感動した。
多くの人に見てほしい作品。