千年女優

グローリー・ロードの千年女優のレビュー・感想・評価

グローリー・ロード(2006年製作の映画)
3.5
公民権法制定後も積み重ねた負の歴史から黒人への偏見と差別が根強く残る1960年代半ばのアメリカ。テキサス・ウエスタン大学のバスケットボール部のコーチに就任したドン・ハスキンズが、数々の社会設備や組織と同様に白人至上主義にあった大学バスケ界にあって積極的に黒人学生を起用して快進撃を見せる様を描いたスポーツ映画です。

アシェットブックスから発行されるや瞬く間に全米でベストセラーになったドン・ハスキンズによる自伝を『パイレーツ・オブ・カリビアン』のジェリー・ブラッカイマー・フィルムズがジェームズ・ガートナーの監督で映画化したウォルト・ディズニー・ピクチャーズ配給作品で、人々に愛される物語が受けて多くの観客から好評を得ました。

同じディズニー映画『タイタンズを忘れない』やサンドラ・ブロックのオスカー受賞作『しあわせの隠れ場所』と同じテーマを持った実話ベースのスポーツ映画で、それらと同様にやや情緒的で定型の域を出ないところはありますが、魅力のあるキャストの演技と堅実な脚本で普遍的な感動を与えます。世界を変える栄光の道を辿った一作です。
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