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マルコヴィッチの穴のJINのレビュー・感想・評価

マルコヴィッチの穴(1999年製作の映画)
4.8
ビョークやビースティ・ボーイズなど刺激的なMVの数々を撮ったスパイク・ジョーンズ初の長編監督作品。
初めて観た時、何だこのけったいな作品は?!と虜になり後にDVDを購入。
7と1/2階の件からもう引き込まれる。
奇想天外荒唐無稽やけど、久々に観ると当時よりは難解には感じなかった。

そもそも何でジョン・マルコヴィッチなのか?(笑)
当時、劇場でパンフ買ってたので引っ張り出してきた。
脚本のチャーリー・カウフマンが彼を選んだ理由に「"ジョン・マルコヴィッチ"をよく知らないから、逆に思い通りに投影できた」と。
確かに絶妙な人選。
本人にしても結局作品の中の別人を演じてるにすぎないので全く何も気にならず、むしろその性質の悪さを楽しんでたようだ。

昔、この肉体は魂のただの容れ物にすぎないんじゃないか?とか人の脳内っていうのは宇宙と繋がっているのでは?などとあれこれ妄想を楽しんだもの。
自我とは?
個性とは?
奇妙な体験ができる最高に変な映画。
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