GT

ワルシャワの柔肌(はだ)のGTのレビュー・感想・評価

ワルシャワの柔肌(はだ)(1996年製作の映画)
3.6
「ポゼッション」と「シルバーグローブ」は見たことがあったので、どんな映画かはなんとなく予想はついていたし、見てみたらやはり想像通りの映画だった。
冒頭、カフェらしき場所で女が店員に「脳髄を」とかいいながらサラダを持っていくシーンからしてすでに「は?」なのだが、その後も出会って数分、しかもその出会いもあまりに唐突な男女がアパートに入るやいなやいきなりセックスしだしたり、どこからか掘り出したミイラを囲んで謎の踊りを始めたりと頭がおかしくなりそうな超展開ばかり続く。ポゼッションよろしく登場人物、特に女の挙動はまさにヤク中そのもので無意味に跳ね回ったり前後の状況関係なく泣いたり笑ったりと脈略というものを全く放棄している。ありえないほど環境が劣悪な精肉工場ではネズミが機械の上に乗っておりそのネズミを他の肉と一緒にミンチにし、ラストシーンでは女が男の後頭部を殴って殺害しその傷跡から脳味噌をスプーンで掬って食べたりと、ズラウスキーらしい(よく知らないけど)気色の悪い描写も楽しめる。
GT

GT