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セックス・アンド・マネーのGreenTのレビュー・感想・評価

セックス・アンド・マネー(2006年製作の映画)
2.0
これ昔観て無性に腹が立った憶えがあります。

オリビア(ジェニファー・アニストン)の友達ジェーン(フランシス・マクドーマンド)、フラニー(ジョーン・キューザック)、クリスティーン(キャサリン・キーナー)は3人共既婚でお金持ち。オリビアだけが人の家を清掃してお金を稼いでいるメイド。

ジェーンはファッション・デザイナーで、自社ブランドの服を高額で売っている。

フラニーは遺産を受け継いだ。

クリスティーンは、多分脚本家?

まずこの4人がなんで友達なのか解らないし、収入の違いが問題になるのかもわからない。『大学時代の大親友だったのが、だんだん年を重ねるごとに差がついてきた」ってんならわかるけど、こんだけ年齢や職業がまちまちだったら、そりゃ収入も違うだろ。

とは思うけど、まああり得ないことはないのでスルー。

お話は主にオリビアが中心になって語られる。彼女は高校教師だったが、カリフォルニアの高級私立学校で、生徒の方が高級な車を乗り回し、オリビアに「ランチ代」として25セントくれたりと、すごい馬鹿にされて辞めちゃったらしい。

彼氏も見つからないので、フラニーは自分のパーソナル・トレーナーの男を紹介する。この男はオリビアの清掃に着いてきて、他人の家の引出しを覗いたり、その家のベッドでオリビアとセックスしたりした挙げ句、「手伝ったから」とオリビアのお金を巻き上げる(!)

あ、そうそう、オリビアはランコムとかシャネルとか、高級化粧品がスキなんだけど、金が無いのでデパートの化粧品店巡りをしてはサンプルを貰ってくる。後半、クリスティーンの紹介で清掃していた金持ちの家からランコムのクリームを盗んできたんだけど、なんかヤケになって足にたっぷり塗りまくっているところだけは共感した(笑)。

ちなみにオリビアはストーナー(マリファナがスキ)。だからダラダラ生きることはキライじゃないのかも。

あ、あと、遊ばれた元カレに未だに未練があるらしい。こうして色々思い出していくとなんか雑な設定だなあ。

だけど「女性の本音」的な映画なので、他の3人も、お金があると言ってもそれなりの悩みがある。ジェーンは明らかに更年期障害ですね。髪の毛を洗う気がしない。イライラする。この人が咳をするフリをして「ass hole!!」って言うところだけ笑った。

でもフラニーとクリスティーンの悩みが良く解らん。ウィキによるとフラニーは旦那がお金遣いが荒いらしい。

クリスティーンは、旦那と上手くいってないんだけど、なんか、家を改装して、2階を作ることにしたら、近所の人たちが、自分たちの景色がぶち壊されると、クリスティーンを嫌い始めるんだけど、旦那はそんなこと気にしなくて、なんかそれでクリスティーンが逆ギレするという、この人良く解らない。

あとそうそう、ゲイをからかうセリフが多い。この映画何年?2006年?この頃の「女の本音」映画ってゲイに言及するものが多くない?って思ったら、この監督・脚本の ニコール・ホロフセナーって、『セックス&ザ・シティ』にも脚本書いている人で、"Are We Sluts?", "No Ifs, Ands or Butts", "Three's a Crowd", "Bay of Married Pigs"ってこの辺結構有名なエピソードだよね。

それで邦題が『セックス・アンド・マネー』になったらしい。なんて雑な。

まあ〜でもこの映画自体、雑なんですよね。ジェニファー・アニストンが出ているのに日本ではビデオスルーになったとウィキで読んで「そんなにダメ?!」って思った。

ジェニファー・アニストンは『ロックスター』とか『グッドガール』みたいな方向で頑張って欲しかったんだけど、どーしても『フレンズ』路線から抜け出せないイメージだった。でも、この役が彼女のリアルに近いんじゃと思う。

ちなみになんで昔観て腹が立ったのか忘れた(笑)。
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