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セックス・アンド・マネーのとぽとぽのレビュー・感想・評価

セックス・アンド・マネー(2006年製作の映画)
2.5
《不満/満足》「華やかな人生」岐路に立たされた大人の女性人生相談所。水に油みたいに普段あまり共演しているイメージのない4人の実力派女性キャスト(フランシス・マクドーマンド!際立ったいいキャラしている)に、「4」というマジックナンバーから共感を呼ぼうとする女性モノから火を見るより明らかに『セックス・アンド・ザ・シティ』に便乗して客を食い合おうとしている邦題の日常ゆるコメディ映画。ギスギスとぎこちなく気まずく日頃のあるあるイライラストレッサーに神経磨り減る言い合い。夫婦も男女関係も大変だ。と言ってもキャピキャピすることなくハンディによる手振れな撮影でどちらかと言えば神経質なドラマやドキュメンタリーっぽい淡々とした空気感を演出する。ニコール・ホロフセナー脚本監督は本当に中年のリアルを掬い上げるのが上手。人生思い通りとはかけ離れて上手くいかないことばかりだ。2/4は脚本家にデザイナーという羨ましくクリエイティブな仕事。そしてもう一人もお金持ちとジェニファー・アニストンの役柄オリビア以外正直かなり満たされているというか人生充実している。なのに彼女はそこにはさして劣等感も感じていなさそうに普通に関われていて格好良いなと思った=自分の器の小ささ。そして個人的驚きは今ではオバサンなキャサリン・キーナーがしっかりと可愛いこと。

「今出会っても友達になってたかしら?」対人関係に問題が「私も同じだから」
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