Masato

悪魔の棲む家のMasatoのレビュー・感想・評価

悪魔の棲む家(2005年製作の映画)
3.3

クロエちゃん目的で鑑賞

家に命令されて一家を殺したで有名なアミティビル事件の再映画化。マイケル・ベイ製作、若き日のライアン・レイノルズと幼いクロエちゃんの出演作。

王道の展開、そしてコテコテのホラー演出とジャンプスケア。展開の速さが潔くて無駄がないのが良かったが、まあ見事なくらいに量産型ホラー映画。今にこれ作られてたらメタコメディとしか思われないくらい。

ライアン・レイノルズが家に取り憑かれて段々とおかしくなっていく様がDV夫のそれであり、その方面でドラマ性をもっと掘り下げていけばかなり良い映画になったと思うが、薄味で陳腐なホラー演出でことごとく打ち消されていってしまうのが残念。まあジャンプスケア全盛期だし仕方ないけど。

妻のキャシーを中心とした家族の視点で本作を描いたほうが家庭内暴力などのハラスメントのメタファーとして良くできていたかもなあとは感じた。

クライマックスのシーンはアクション映画ばりにド派手にカマしててスリリングで良かった。ここらへんの演出は上手かった。

ライアン・レイノルズの演技は良かった。最近はいつもふざけてるイメージだけども、この鋭い目つきがホラーとして活きている。クロエちゃんは典型的なイマジナリーフレンドと勘違いされる見えない幽霊と話せる娘を演じています。カワイイ。
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