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オペラハットのBOBのレビュー・感想・評価

オペラハット(1936年製作の映画)
3.8
フランク・キャプラ監督の社会派ドラマ。

小さな田舎で暮らしていた男が突如莫大な遺産を相続し、金目当ての人々に群がられる。

"Cinderella Man"

フランク・キャプラ監督の製作作品順通り、「或る夜の出来事」と「スミス都へ行く」の中間的な作品に思えた。ラブコメがメインだと想像していたので、社会風刺が強い後半の展開は意外だった。

都会の利己的な人々と、田舎から来た純粋な主人公が対比され、資本主義社会を批判し田舎へ帰ることを促すようなメッセージ。無職の人々で溢れる様子は世界恐慌時の世界なのかな。

前半のラブコメや、後半の痛快な法廷劇にユーモアがあり、テーマの割には気楽に楽しめた。

オイスターソース入りの生卵は二日酔いに効くのでしょうか?笑

" People here are funny. They work so hard at living they forget how to live."

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