電気羊

オペラハットの電気羊のレビュー・感想・評価

オペラハット(1936年製作の映画)
3.2
ドストエフスキーの「白痴」を思わせるような物語。主人公である純朴な演奏家が巨額の遺産を相続したことをかぎつけた雑誌社から、主人公のゴシップ記事を書くように依頼され女記者は主人公に色仕掛けで接近してくる。だが、主人公の誠実な人柄に惹かれた女記者は、偽っている罪悪感に駆られ自らの正体を告げようとするのだが…。その後、財産横取りを狙う輩から、主人公は正常な判断が出来ない精神病患者だとして相続権剥奪奪の裁判を起こされる。裁判とは真実を明かすことではなく、検事と弁護士の騙し合い。どちらが裁判長や陪審員に強い印象を残すかで判決が変わる。まあ、ラストはハッピーエンドで救われたのが「白痴」とは違うところだね。