タミキーリ

オペラハットのタミキーリのレビュー・感想・評価

オペラハット(1936年製作の映画)
4.7
キャプラ監督作品で、少し前に観た「スミス都へ行く」と同じような形式の作品。純良で素朴な田舎者が、都会の悪いことを考えている人たちに騙されて都会へやってくるけれど、意外と切れ者でというやつ。
ゲイリー・クーパーがまだ若くて、めちゃくちゃ色男なんですよ。そして、可愛い顔で破顔する。一緒に観ていた母が、「この人があんな笑顔で笑うの初めて観た」というほど。救急車好きで、走っている車に飛び乗るほど好きだったり、階段の手すりを滑り降りたりと、行動がやたら可愛い。
後半に裁判(スミス〜は公聴会)があるのも似てるかな。ディーズが、彼に不利な証言をひとつひとつ覆していくのは、十二人の怒れる男を思い出す。観ていて、清々する映画ですね。