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マカブル 永遠の血族のhorahukiのレビュー・感想・評価

マカブル 永遠の血族(2009年製作の映画)
2.8
気分悪そうな女の子を親切心で自宅に送り届けてあげたら、女の子の家族に監禁されちゃった系のインドネシア産血みどろスプラッター。

あらすじ…
オーストラリアに向かう飛行機に乗るために車を走らせてる若者集団。道中、気分悪そうにしてる女の子を見つける。反対意見もあったものの、心配だから自宅に送り届けることに。自宅に着くと、若者たちを家族に紹介したいと言い出す女の子。結局、母親に歓迎され食事をみんなで食べることになったが…。

う〜ん…これはあんまり好きじゃないっすね。
スコア通り酷評になっちゃってるので、お好きな方はスルー推奨です。

クライマックス20分までがとにかく退屈。大まかな流れは『悪魔のいけにえ』に近いのですが、悪い意味でテンプレ的になり過ぎていて危機感・緊迫感が全く感じられない。キチガイ一家が、個性強いはずなのにキャラが濃過ぎるが故の無個性というか。設定上めちゃくちゃヤバイ連中なのに、キャラの濃さにかまけて表層的な描かれ方しかしないので深みがなく狂気をそれほど感じない。設定に脚本と演出が追いついてない感…。

もともとの設定上やむを得ないところもあると思うのですが、それだったらクライマックスの展開をもう少し早くから始めて丁寧に設定を消化しながらドロドログチョグチョやってくれた方が面白かったと思う。色んなホラー映画で見たことあるようなシーンをただ繋ぎ合わせただけのような薄っぺらさを感じちゃうんですよね。

一番最初の被害者って物語に引き込む役割を担うものだと思うんですけど、本作はその見せ方が凄くダサい。扉を挟んだ向こう側でとあるキャラが残虐行為をされていて、小さい覗き穴から少しだけ向こう側の様子を伺うことができる。見えないことによる恐怖と、覗き穴による不確かな視点による恐怖を演出できるナイスシチュエーションなのに、ガッツリ隣の部屋にカメラが入っちゃう上に、肝心なところでカメラを外らすのが謎で何の意図があったのかよくわからない。血が流れ込んでくるシーンも血を流しこむとこをわざわざ見せちゃうのは何故なのか…。

あと、中盤の展開も入り方がわざとらしくて無理矢理な上に、特に緊迫感を盛り上げたり緩急をつけるという役目も果たせていない。本作が参考にしてるであろう『屋敷女』の同様の展開と比べても雲泥の差。そして、日本刀持ってくんのはどう考えてもお前の役目じゃないでしょ。

しっかり合間合間に残虐な場面は挟んでくれるし、かなり高クオリティなグロりんちょが見れるのですが、そこに至るまでの演出が薄いから、監禁ものなのに胸糞感をほぼ感じないし残虐性もそんなに…。めちゃくちゃグロいんだけど、もしかしたらグロ苦手な方でもいけるかもしれません。

妊婦とか、関係こじれてる兄妹とか、深堀りすることで胸糞感や緊迫感、残虐性を盛り上げられそうなキャラ出しときながら、ただのアイコンとしての役割しか果たさないところもこの映画の薄さに繋がってるように思います。ジャケの女の人の存在感は凄く良いのですが、首を傾げる動作はやっぱりダサいよ。

ただ、ラスト20分はこれまでの退屈さを一気に吹っ飛ばすレベルの楽しさで最高!!数あるスプラッターの中でもトップクラスの血みどろグロりんちょなハチャメチャ展開。みんな全身真っ赤になります(笑)この映画はコレがやりたかったのかと納得しました。でも、ここだけ見とけば大丈夫な映画かも…(^_^;)モーブラザーズは私には合わないのかもしれません。