DORATARO

フレンチ・コネクションのDORATAROのレビュー・感想・評価

フレンチ・コネクション(1971年製作の映画)
3.4
狂犬刑事ポパイ。決して正義の味方などではなく寧ろその振る舞いは粗暴でいけ好かない。その粘着質な捜査には犯罪で金儲けする奴らへの恨みや妬みみたなものが込められている。しかしダーティー・ハリ―然り、犯罪が蔓延する時代、悪党を退治できるのは悪党みたいな刑事でした。実際の事件を基に、ポパイことイーガン刑事本人も制作に参加、ニューヨークでのオールロケを敢行したドキュメンタリーのような撮影はかなりのリアリティを生んでいます。

地下鉄での尾行シーンや線路下のカーチェイスなど印象的な場面はあるものの、トータルで地味なのは否めず、その時代に作られたことに大きな価値があるんだと思います。やはり鮮度の問題でしょうか。僕はダーティー・ハリー派。
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