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フレンチ・コネクションの380のレビュー・感想・評価

フレンチ・コネクション(1971年製作の映画)
2.0
フレンチと言えばトーストとかカンカン辺りが思い浮かびますが今日はコネクションで行っときます。

アカデミー賞は主演女優賞・助演女優賞を獲得したもの・候補に上がったものを良く観て来ました。例えばmy cousin vinnyとかmonsterとかですね。そうすると、作品賞を受賞したものは割と観ていないんです。

そこでそうゆうの観とこうキャンペーンって事でやってます。

けどどうしても興味が持てないものが多く割と苦痛です。ディアハンターとかホント辛かったんですが、本作も全然観たくなくて。基本"男の映画"は駄目です。

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出だしは音楽が良い!とビックリしました。1971年の割に。でも始まるともう退屈で退屈で。なんでこうゆう映画作ろうと思うのか全然理解が出来ません。

麻薬密売組織がやっている事が、こんなにも良くない事を引き起こしています、だとか人に迷惑を掛けています、みたいな所が分からないとなんでそんな必死になって追うんですか?ってなる。又主人公のモチベーションも分からない。生い立ちに何か有って、だからこんなに仕事熱心だし組織を壊滅させたい、だとか裏付けや根拠が無く気持ち悪いんです。

割と評判の良い映画なので本当に謎でしたから色々検索してみましたが、フリードキンはハワード・ホークスから「誰かが抱えている問題や精神的な厄介事についての話なんて誰も聞きたがらない。皆が観たいのはアクション」とアドバイスを受けたそうですが、真逆ですよね。

真逆です。
これだから社会的地位は有るオッサンって嫌です。めっちゃセクハラとかしそう。1971年。人類もまだ子供だったんでしょう。

でカーチェイス。今見てもなかなか素晴らしかったです。そりゃそうですよね、スタントなしで本当にやってっから。対向車とか迷惑でしかない。本当にやってっから。
巧く行ったから良かったものの、そうゆうのを真似してやらせる輩(タランティーノ)とか居るからユマ・サーマンが事故って怪我しちゃう。

出たベビーカー!と思いました。撥ねて空き缶!と思ったけど勘違いでした。
それは"スピード"で、この作品では違う展開でした。
このカーチェイス・シーンが多くの映画に影響を与えて来たんですね。

少し前に読んだ映画撮影の技法の本に本作品が取り上げられてました。カーチェイスのシーンのカメラワークの事とかです。そういった映像表現の手法に於いて素晴らしいってゆうのは何か分かります。ドキュメンタリー的(エキストラ無しで通行人とかホントに通行人。NYで掃除もせず突然撮影。)で緊迫感は有りますし、お怪我とかご遺体とかもリアル。麻薬を探して車ひっぺがすのも細かく見せて捜査が如何に大変か・面倒臭いかを知らせて来る訳です。

監督はその手腕を買われてエクソシストだったのかなと推測しています。如何にも作り物っぽいハリボテのお化けがワッと出て来てキャーとか言わすんではなく、本当にリアルで、具合の悪い人が1人家に居る家庭の重苦しさがかなり現実的に描かれて大成功しましたから。

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実際の事件を描いたとの事ですが、だからなんやねん、って感じ。上で書いた通り情緒的な所やキャラクターのモチベーションなんかがもっと描かれてないとつまんないです。警察頑張ってます的なプロパガンダかな…
"愛と追憶の日々"でも"真夜カウ"でもニューヨークに行く事が凄い事みたいに描かれてました。昔は交通があれでしたから田舎の人にとってはやはり凄いイベントだったんだろうと感じました。なので時代的にもこの作品で描かれたNYの街の経済的な発展や豊かな暮らしと人口の多さ、それと対比して描かれる汚さ、治安の悪さはそれだけで題材として確立されたものだったのかも知れません。

けど直ぐバレる間抜けな尾行は勘弁して欲しいです。

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アカデミー賞作品賞鑑賞キャンペーンの進捗はと言うと、

グリーンブック
シェイプオブウォーター
ロードオブザリング3
ロッキー
ゴッドファーザー1&2
パットン大戦車軍団

を除けば1969年のまで観たよ〜と
言える状態になりました。
グリーンBとシェイプOWは全然直ぐ観ますが
ロッキーもゴッドファーザーも全然観たくない…
ロードオブザリングは無理矢理3だけ観ようかな…
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