三郎丸

フレンチ・コネクションの三郎丸のレビュー・感想・評価

フレンチ・コネクション(1971年製作の映画)
3.5
【カーチェイスと言えばコレ!】
フリードキン監督のハードアクション作品。
監督はこの作品撮った後、エクソシスト撮ったみたいです…イケイケですな!

ジーンハックマン扮する(モデルの刑事がいたようです)、骨太ど根性刑事が麻薬組織との攻防を描きます。
尾行、張り込み、尾行尾行と基本的に地味な展開で大した進展もなくだらだらと捜査します。
基本、主人公含め尾行時に薬物組織のヤツラにえらい近いんですよ…気づかれまくります。ヘタクソか!

主人公の荒くれ刑事ジーン・ハックマン、実際に事件があった店でジャンキー相手にかなり乱暴な立ち回りを見せ、捜査手法に時代を感じます!
無抵抗の奴ら殴っちゃダメでしょ。

この作品は手に汗握るカーチェイスでしょう!
麻薬組織のヒットマンに主人公が狙われ、ヒットマンが逃げて乗った電車を高架下から車で追う場面。最近のカーチェイスシーンを見ている方々からすればショボいと思うんです。
しかし、見ていただきたいのは、運転しているジーンハックマンの顔!!
【テンパり顔がハンパない】
先導車両等々事故がないよう対応してるはずですが、昔のロケですから道を整理しきれなかった感が…
そこをハックマン自らハンドル握ってある程度のスタント挑戦してますよ!
「あ!ちょっと思ってたのと違う!!」
がハックマンの顔からビンビンに伝わって来るのです(笑)
身体張ってます…良いですよ!
横断中の歩行者を避け、箱の山に車が突っ込むパターンはこの作品がルーツみたいですし、カーアクション語りたいならこの作品は押さえておくべきかと思います。

作品に色々荒っぽいところはありますが、手持ちカメラの臨場感があり、最近の洗練された作品とは違うパワーを感じました。
三郎丸

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