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ピーター・パンの655321のレビュー・感想・評価

ピーター・パン(1953年製作の映画)
3.5
『ONE PIECE』の単行本にある
読者からの質問コーナーから。
・ワンピースの登場人物で、母親が不明だったり既に死亡していたりするキャラクターが妙に多いのは何故ですか?
→ “冒険”の対義語が“母”だからです。

少年ジャンプは一種のネバーランドだ。
「マンガばっかり読んでないで勉強しなさい!」
の声が掛かるまでの夢の国。
いつまでも読んでいたいけど、そんなことをしていたらゴムゴムのピストルを喰らうのは自分の方だ。
別に怒られるから読むのを止める訳じゃない。
でもなんとなく、お米を研ぐ母の後ろ姿を見ると宿題くらいはやっとくかって気になるだけなんだ。

時計を飲み込んだ“チクタクワニ”(つまり時間)に追い回されるフック船長は滑稽だ。
優雅に空を飛び、時には無邪気な残酷さを見せるピーター・パンは自由だ。
彼らを肯定も否定もしない。
私はネバーランドを愛そう。
そして同じくらい“母”を愛そう。

読みかけの少年ジャンプに後悔なんてしていない。
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