[違う女になって、踊る]
レナード・シュレイダーを追う旅その⑥。
レナード・シュレイダー監督作ということで、鑑賞。[蜘蛛女のキス]のあとに手掛けた作品で、この作品で一回映画界のオファーを断ってる。
雰囲気で言うと、昔のシャネルのcmや、タバコのcmを思わせる演出だった。非常にムードがあるし、劇中のタンゴもなかなか良かった。だがやはり脚本家が映画を撮ると、[違和感]を感じてしまい、冷めてしまうことが多い。この作品も、そうだった。
年長者の夫に[子供扱い]されている人生に飽き飽きした女は、気晴らしに船の客室の外に出たところ、一人の女が靴を脱いで、船から[身を投げて]しまう。そして、女は自分の靴を脱ぎ、身を投げた女の靴に履き替え、その女になりきる。外に出て、その身を投げた女の[夫]に近づくが…。
気晴らし程度には観れる作品かもしれないです。ですが、これはレナード・シュレイダーらしさを感じ取れない残念な作品でした。
まぁ、こうゆうこともありますね。
ですが、映像は美しかったです。