コマミー

ネイキッド・タンゴのコマミーのレビュー・感想・評価

ネイキッド・タンゴ(1990年製作の映画)
3.5
[違う女になって、踊る]

レナード・シュレイダーを追う旅その⑥。

レナード・シュレイダー監督作ということで、鑑賞。[蜘蛛女のキス]のあとに手掛けた作品で、この作品で一回映画界のオファーを断ってる。

雰囲気で言うと、昔のシャネルのcmや、タバコのcmを思わせる演出だった。非常にムードがあるし、劇中のタンゴもなかなか良かった。だがやはり脚本家が映画を撮ると、[違和感]を感じてしまい、冷めてしまうことが多い。この作品も、そうだった。

年長者の夫に[子供扱い]されている人生に飽き飽きした女は、気晴らしに船の客室の外に出たところ、一人の女が靴を脱いで、船から[身を投げて]しまう。そして、女は自分の靴を脱ぎ、身を投げた女の靴に履き替え、その女になりきる。外に出て、その身を投げた女の[夫]に近づくが…。

気晴らし程度には観れる作品かもしれないです。ですが、これはレナード・シュレイダーらしさを感じ取れない残念な作品でした。

まぁ、こうゆうこともありますね。

ですが、映像は美しかったです。
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