1920年のアルゼンチンだからだろうか?
詰めが甘いというか、話の筋上無理がないだろうか?と最初思っていたのですが、違うのです。
この作品はあくまでも、タンゴという事を通して、男女の愛憎を表現する、という芸術作品なのですよね。
やはりタンゴは男女間の営みを思わせるかのような官能性、そこに絡み合う愛憎…
男性は黒で表され、そこに絡みつく赤の女、のような原色の構図などさもありなん。
主演のヴィンセント・ドノフリオは「フルメタル・ジャケット」で教官のいじめに遭い悲しい最後を遂げる彼であり、
この作品の細身でセクシーな人と同一人物とは気づきませんでした。
同時期なのに全くの別人ですので、両方見比べるともっと楽しいかもしれませんね。