安堵霊タラコフスキー

怒りの日の安堵霊タラコフスキーのレビュー・感想・評価

怒りの日(1943年製作の映画)
4.9
ドライヤーの他の長編トーキーと比べてマイナーな印象だけど、この作品も十分に素晴らしい。

確かに後年の傑作よりカット割りは多いけど、カットの美しさと強度やその厳かな雰囲気は実にドライヤーらしいし宗教的なテーマや光の具合も後のベルイマン風味で実に良い。

でもベルイマンやブレッソンが50年代から撮っている哲学的かつ美的な映像作品を第二次大戦中既に作っていたことを思うと、ドライヤーは偉大だなとつくづく思う。