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田吾作ロイド一番槍のkazu1961のレビュー・感想・評価

田吾作ロイド一番槍(1927年製作の映画)
4.2
▪️Title : 「田吾作ロイド一番槍 / キッド・ブラザー」
Original Title :「The Kid Brother」
▪️First Release Year:1927
▪️JP Release Date :1927/04
▪️Production Country: アメリカ
🏆Main Awards :※※※
▪️Appreciation Record :2020-465 再鑑賞
🕰Running Time:83分
▪️My Review
サイレントコメディの映画界において、第三の天才と呼ばれたハロルド・ロイド。時にはキートンやチャップリンを凌ぐ人気があったそうです。
スピーディーで活気あふれる楽天家のキャラクターはロイドならではで、危険なスタントとアクロバティックな離れ技も他と一線を画してました。ロイド作品の多くは雑踏であふれかえる都会が舞台ですが、本作は西部が舞台。本作はそんなロイド作品中でも最高傑作と言われています。そこで、いつものうだつの上がらないキャラクターを、ロイドはいつものように見事に演じています。ストーリーはストレートで分かりやすいし、「ロイドが頑張る!」という展開もいつもの通りで、分かりやすく素敵な作品です。
印象に残る素晴らしいシーンが三つあります。一つ目は一目惚れした女性を少しでもゆっくり見ようと、高い木に登るシーン。カメラの上昇に合わせて、エレベーターが設置され、画期的な技術を駆使して撮影されています。二つ目は、ロイドと悪漢と戦う長いシーン。一貫した巧みな演出と、悪漢との追いかけっこに絡む猿の使い方は特筆ものです。三つ目は土煙りぎもこもこのエンディングの決闘、このエンディングはとても素敵ですよね。
本作、主演はチャップリン、キートンと並ぶ喜劇役者ハロルド・ロイド。監督ワイルドとは本作に続く痛快作『ロイドのスピーディー』でコンビを組んでいますが、作品完成度は本作が上回ります。ロイドの絶頂期の傑作。ヒロインは『渦巻く都会』のジョビナ・ラルストンでとても美しいですね。

物語は。。。
ハロルドは有名な保安官の息子で兄二人に比べて小さいため子供扱いされている一方、隣家の息子ハンク(ラルフ・ヤーズレー)とは犬猿の仲でした。そこへ医学品宣伝販売をしていた父を亡くしたマリー(ジョビーナ・ラルストン)がフラッシュ(エディ・ボーランド)とサンドニ(コンスタンティン・ロマノフ)の助けで、営業ショーを始めますがハロルドはマリーが好きになってしまいます。ところが父が預かっていた金が盗まれ、その犯人がフラッシュとサンドニだと解り、兄二人がその逮捕に向かいますが。。。

ロイドの作品の中でも1,2を争う名作ですが、ストーリーが変化に富んでいるのがその理由の一つだとだと思います。ロイドの真骨頂を観るのには1番の作品ですね!!

▪️My Review
「ロイドの福の神」に続くハロルド・ロイド主演喜劇で、永らくハル・ローチ撮影所のギャグ・マンであったテッド・ワイルドが監督したもので、相手女優は例によってジョビナ・ラルストンが勤め、ウオルター・ジェームズ、コンスタンチン・ロマノフ、エデイー・ポーランド、ラルフ・イアズリー等が助演している。(参考:映画. com)
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