ねこ無双

気のいい女たちのねこ無双のレビュー・感想・評価

気のいい女たち(1960年製作の映画)
4.8
クロード・シャブロル監督。
ほぼ4人の女性のアフター7の話(朝9時から夜7時までなので…)に終始してます。
ストーリーにはこっそり毒が仕込まれていて、油断するとやられます。
もし鑑賞されるなら何にやられるかはどうか知らずに!

小さな家電店で働く美女4人が主人公。
女性たちが生き生きと自由な魅力に溢れてて、見てるだけで楽しい。
まあすんごい暇そうで客がちっとも来ないのに、計五人(一人だけおばちゃん。一見まともそうだけど実は…)も雇ってる、なんて贅沢な店!
オードランはやっぱり女神。ラフォンは奔放で色っぽい。

そこにそれぞれ絡む男たちの話が強烈。
婚約者だったり、
行く先々まで付いてくるバイク男や、
他にもイカれたナンパ師2人組。
いろんなベクトルで気持ち悪さ大な絡み方。
登場シーンの少ないお店の社長すらも部屋に4人を個々に呼びつけては説教し、女を支配するぞ〜♪なんて歌を嬉々として歌ってる。

ただラストシーンの意味がわからなかったんです。あのシーンは何?
彼女の脳裏に駆け巡った夢?

モノクロで美しく描かれたパリの街並み。撮影はシャブロル常連のアンリ・ドカエ。

ヌーヴェルバーグ時代のシャブロルは、もしかして微妙に自分の好きなシャブロル像と違う?なんて思い始めてたけど…
これは面白い!今のところシャブロル作品で暫定1位!