アメリカの田舎の冴えないオタク風高校生のとにかくゆるい脱力系日常物。
大きな事件は起きないし、はっきりたした起承転結があるわけでもない、とにかく力が抜けまくるシュールさ。かなり好き嫌い分かれそう。
主人公のナポレオンは大体ぼっちなんだけど強烈にコンプレックスがあったりするわけでもなく、思春期特有の攻撃的な反抗心もなく、とにかくずっと口半開きのボーッとした表情をしてて、それを見てるとなんかこっちもめちゃくちゃ力が抜けてくる。
「この現状をなんとかしてやりたい！」みたいなことがない。全然ない。あるがままに生きてる。
でもだからといって状況が悪化するわけでもなく、むしろちょっといい方向に向かったりするので、ホッと脱力したい時に見返したくなる映画だなと思った。
食べ物の周りに虫が飛んでたりとかちょっと「うっ」ってなる描写はありつつも、相手を貶すような下品なワードが出てこないので、それも安心できる点なのかもしれない。
とにかく主人公の兄のキップが個人的にめちゃくちゃ萌えだった。
半ズボンに白のハイソックスをはき内股で座るキップ、童顔なのに髭生やしておでこが広くておっさんみたいな眼鏡かけて年齢不詳なキップ、やたら脇のところが開いたタンクトップを着たキップ……などなど萌えどころいっぱいある。かわいい。
弟より小さいのも色白なのもかわいい。
キップのゆるすぎるラップもかわいいので是非エンドロールを最後まで見て！！
