最初観た時、チャン・チェ監督なのに普通の武侠映画だし冗長でテンポ悪いし、やたらと昼メロみたいな泣き多くてつまんねぇって思った。
十数年ぶりに再見しても印象はまったく同じだわ、内容知ってる分余計に退屈に感じた😂
まあ、でもチャン・チェらしさは薄味だけどあるにはあるんだよな。
ほぼチャン・チェの映画にしか出てこない変な武具。
これは敵が作った主役のジミー・ウォングさんとお師匠さんの剣術の流派を倒す為だけに特化した剣なんだけど、続・片腕必殺剣に出てくるオリジナル武具みたいな派手な衣装じゃないんで、あんまグッとこない笑
それに得意の逆回しで壁や門に飛び上がったように見せるやつ。
これも他の映画なら豪快に効果音とか付けてかっこよく見せるのに、今回はそれもなし、、
お得意の無駄に入り組んだストーリー構成も今回は比較的オーソドックスで他の作品みたいに、この先どうなんの?この話いるの?みたいな当惑させる感じになってないのが残念。
当惑も味わいたいんだよ、チャン・チェの映画である以上、、笑
それでも変わった映画ではあるんだよな、他の監督の武侠映画と比べると。お師匠の娘がけっこう性格が悪くて、自分の気持ちに気づいてくれないジミーさんにけっこうエグい仕打ちをしたり。
ジャンル映画の割に登場人物がいきなり振り当てられる役割から逸脱する言動や行動するのもチェン・チェの作家性なんで、ここはいいと思った笑
そしてチェン・チェと言えば、妙な伏線や引きを多用する。あまり有効だったことはないんだけど、必ずやってくれる。
今回は悪役の親玉がクライマックスまで、ずっと後ろ姿しか出てこない。
名前が禍々しい響きなんで、顔もすごい異相なんじゃないかと期待が段々高まるよね、それが狙いなわけだし。
しかし、ようやく最後の決闘シーンで写し出された顔は、どーってことない地味で人の良さげな髯ヅラのおじいちゃんだった😂
再見してもガッカリだよ、でも、なんか憎めない映画だ笑