TAK44マグナム

処刑!血のしたたりのTAK44マグナムのレビュー・感想・評価

処刑!血のしたたり(1988年製作の映画)
3.7
ライミ兄弟もあの世行き!


サム・ライミやその弟のテッド・ライミが出演、残忍な殺人鬼によって顔面フック吊るしにされたり、頭を包丁で裂かれたりするスラッシャーホラー。
ブルース・キャンベルもラストに警官役で出ていますし、監督が「死霊のはらわた」の脚本書いたスコット・シュピーゲルなので、仲間内でワイワイと製作したんじゃないですかね。
なんとなく撮影風景を想像すると楽しそう。


舞台となるのは深夜のスーパーマーケット。
殺され要員と化すのは従業員の若者たちです。
レジ打ちの主人公に、事件を起こして別れた元カレが復縁を迫ってきますが、店のオーナーやスタッフ総出で追い返します。
そんなトラブルがあった後、実は赤字続きなので店を閉めるというオーナーからの爆弾発言が飛び出し、従業員たちは弱ってしまいます。
しかも閉店セールやるから残業して準備してほしいとの要望。
弱目に祟り目ですが渋々引き受ける従業員たち。
そして深夜、唐突に始まる殺戮の嵐!
主人公と今カレの逢瀬を覗くヤツや、店の商品を平気で飲み食いしているようなボンクラたちが一人、また一人と狩られてゆきます。
はたして殺人鬼の正体は?
(ポスターとかソフトのジャケットでモロバレしているのがあるのもご愛敬)
主人公が散々な目にあうラストも救いがなくて宜しい。


前半は元カレが暴れて、グダグタでヘナチョコな乱闘シーンがあるぐらいで他に何も起きないので正直、退屈。
でも、中盤以降は正統派スラッシャーホラーとして見せ場の連発で楽しくなってきます。
精肉担当のサム・ライミが生肉を吊るすフックに顔面からブッ刺され、その後はずっと吊られたまんまで可哀想!
他の従業員も顔半分を切断されたり、プレス機で顔面を潰されたり。
そういえば、やけに攻撃が頭部に集中しているような気もしますが、腹を刺されて胴体真っ二つにされてしまうのもいました。
とにかく、結構ゴアゴアしています!
顔面切断シーンなんて、今みてもよく出来ていてリアル。
残酷シーンに関しては特殊メイクのレベルが高いです。
しかも死体遺棄も凝っていて、バラバラ死体がスーパーのそこらじゅうにオブジェのように置きっぱになっているのがシュールで笑える!
ベルトコンベアーに載せられて、バラバラになりながら移動とか、馬鹿らしくも恐ろしいです。
主人公が逃げる場所にかぎって死体が飾ってあるのが「ああ、スラッシャー観ているんだな」と思わせてくれて、何だか安心できます(苦笑)


近いうちに国内版ブルーレイが発売されるという情報もありましたが、中々のゴアっぷりという評判から早く観たくなったので海外盤ブルーレイを購入。
当然、字幕なしですけれど、いつものごとくスラッシャーなら複雑さがこれっぽっちもないので、何とか理解できますね。
いきなりトチ狂った殺人鬼の凶行の動機はフンワリとしか分かりませんでしたが、その狂いっぷりが上手い役者さんでした。
ピョンピョンと棚の上を走る姿がヘンテコで怖かった!

原題の「イントルーダー」とは「侵入者」という意味ですが、これは明らかにミスリードを誘うためのタイトルですね。
ベースとなった短編があって、そのタイトルは「ナイトクルー」。
「夜間従業員」なので、そのタイトルの方が洋画ホラーっぽくてシックリきます。
邦題は邦題で、いかにも80年代ってテイストで好きですけれどね。
VHSパッケージの背表紙に似合うタイトル(苦笑)


少々残念なのは、「レディジェイソン地獄のキャンプ」ではヒロイン役だった、チャーリー・シーンやエミリオ・エステべスの妹であるレネ・エステヴェスも出演していたりするのにセクシーな場面が殆ど無いところ(申し訳なさ程度に主人公の着替えシーンが少しあり)。
こういうのは、もう少しサービスカットがあってもバチは当たりませんよ。
やたらと格好良く凝ったカメラワークも目立ちますし、意外と硬派な作風なのかもしれませんね。
切り株描写がお目当てなら、オススメできるバラバラホラーでした。


セル・ブルーレイ(海外盤)にて