あきしげ

フレンチ・ランのあきしげのレビュー・感想・評価

フレンチ・ラン(2015年製作の映画)
2.5
イドリス・エルバがいるから成立する作品。

良かった点。

・イドリス・エルバの立ちまわり
・イドリス・エルバのアクション
・イドリス・エルバの圧倒的存在

悪かった点。

・全体的に既視感のある構成
・黒幕の正体が当たり前すぎ
・観光都市だから規制が多い

邦題の疾走感を期待した作品だった。
だが、実際は地味な展開の連続です。
ハリウッド的な演出はできなかった。

パリの街中での爆破はしない。
最初の爆破はどこかの裏通り。
そもそもパリの雰囲気がない。

本作はイドリス・エルバの存在だけです。
型破りなCIAとかは使い古された設定。
ただ、イドリス・エルバが演じるだけだ。

さすがにジェームズ・ボンド候補になった男。
まだ可能性がある黒人のジェームズ・ボンド。
その前哨戦として見るならば価値があります。

あとのスリ師と爆弾娘はかなり微妙でした。
スリ師は凄腕にする必要性がなかったはず。
そもそもスリ師としての活躍はほぼないし。
爆弾娘に至って中盤過ぎに役目が終了する。
やる事がなくなって棒立ち要員になります。
最後は怖じ気づいたスリ師を先導する程度。

悪役に関しても今一つ印象に残らない。
実行部隊にしろ黒幕にしろ微妙でした。

本作はイドリス・エルバがいたから楽しめる。
イドリス・エルバじゃなければ数段落ちます。

逆にイドリス・エルバの魅力を伝える作品だと思った。
あきしげ

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