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天と地とのsithmaroのレビュー・感想・評価

天と地と(1990年製作の映画)
2.8
公開当時に大宮ハタプラザにて鑑賞。

私の周りでは劇場で観た人はそこそこいたのだが、皆が皆無料招待券で観ており、どんだけばら蒔いたんだよ?と思ったものだ。
かく言う私も無料招待券で観た人。

で、実際の感想はと言うと、原作や石川賢のコミック版のファンとしては何とも微妙。
監督は上杉謙信の映画を撮りたかっただけで、原作は何でもよかったのではないか?と思える程に原作要素は希薄。
原作で印象的なキャラの多くは改変されるか、ほぼモブキャラ扱い、あるいは登場しないなど散々な扱い。

売りである合戦シーンも、エキストラは多いのかもしれないが、ロケ地が無駄にだだっ広く高校生の体育祭をロングショット見させられたような緊張感のなさ。
上杉軍を黒、武田軍を赤と解りやすく分けてしまったのも体育祭っぽさを助長している。
また絵的な迫力を優先させすぎたせいか、知将同士の戦いには到底見えないバカっぽさ。

少なくとも歴史好きが観て、面白いと思える映画ではない気がする。
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