イペー

レポマンのイペーのレビュー・感想・評価

レポマン(1984年製作の映画)
3.5
パンク丸見え!

『シドアンドナンシー』で知られるアレックス・コックス監督のデビュー作。

な、なんつーカオスな映画なんだ…。
破れかぶれで勢い任せの、ハチャメチャ青春SF作品でございます!

主人公のパンク少年オットーはカッコつけたがり。
親のスネをかじり、気弱な性格を隠して粋がる毎日。
バイトをクビになったオットー、ブラブラほっつき歩いてる所をスカウトされ、怪しげな事務所に連れてかれます。

居並ぶ胡散臭いオッサン達。
彼らこそは、ローン滞納者の車を強引に取り戻す裏稼業、"レポマン"の面々なのでした。

一癖も二癖もあるオッサン連中に鍛えられながら、オットーくんが繰り広げる奮闘劇がメイン。
そして物語を動かすのはエイリアン。

脳ミソの溶けかけた科学者やら、シャブ中の強盗トリオやら、キュートな諜報員なんかも巻き込んで、軍事施設から盗み出されたエイリアンの死体を奪い合う…っていうね。まあ設定なんかあって無いようなもんです。もう、ゴッチャゴチャ。

唐突な場面転換の連続で、シーンの繋がりなんて完全に無視!
無責任かつ前のめりに話がぶっ飛ぶので、持病の頭痛も悪化しましたよ!

全体にチープな仕上がりながら、移動ショットなんかは無駄にカッコ良かったり。
先輩レポマンを演じたハリー・ディーン・スタントンのマッドで渋い佇まいと、全編通してパンクなサントラもグッド。

ハッキリ言って、マジメに鑑賞して感想云々を述べる作品ではないと思うんだな(言い訳)
アレックス・コックス監督のファン、尚且つ身も心も弛緩しまくった状態でないとキツイかも。

カルトもSFも大好物な自分ですら、何度も置き去りにされかけました。
それでも、夜の街を見降ろすラストシーンで色々と許せてしまうワタシ…。

「日常でどんなに尖っても、広い宇宙にお前のパンクは届かないぜ!」
アレックス監督による、捻れたパンク愛を感じたのでした。

…若干疲労が溜まってまして。
あまり深く考えずに観られる映画を、という事で本作をチョイス。
余計に疲れたような気が…。