イチロヲ

レポマンのイチロヲのレビュー・感想・評価

レポマン(1984年製作の映画)
3.5
車の運び屋チームに参加する不良少年が、政府が追跡している謎の車に接触してしまう。危険と隣合わせの業界に入った少年の顛末を追っている、SFサスペンス映画。

ロサンゼルスの裏社会を背景にして、底辺部の人間模様が繰り広げられる。トランクを開けた人間がその場で蒸発してしまう、恐怖のテロリスト・カーが物語の中心に据えられており、リアルとコミカルが渾然一体となった、独特な世界観が構築されている。

主人公の不良少年が、背伸びをしたがっている子供とほぼ同じ状態なので、愛着が湧くキャラクター像になっている。また、登場人物の言葉遣いが非常に汚らしいため、「使ってはいけない英語表現」の勉強になる。

自動車そのものをヒッチコックが言うところのマクガフィンにしているようだが、あいにく筆者は車音痴のため、登場する車に言及することができない。アメリカ車の知識があれば、面白さが倍増すると思われる。
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