佐藤でした

天才マックスの世界の佐藤でしたのレビュー・感想・評価

天才マックスの世界(1998年製作の映画)
3.3
横分け&メガネで小柄なマックスくん15歳。19個ものクラブ活動に励むのはいいが、勉強そっちのけなもんだから留年も余儀なくされる危機的状況に。そんな中、年上のオトナの女性に恋をして…。

主演はジェイソン・シュワルツマン、19歳くらいの時。これが映画デビュー作で、その後も「ダージリン急行」「ムーンライズキングダム」「グランドブダペストホテル」などにも出演するウェス・アンダーソンファミリーの一員。
また、伯父にF・F・コッポラ、いとこにソフィア・コッポラやニコラス・ケイジを持つ、映画スター一族の一員でもある。

今作はウェス・アンダーソン監督にとっては長編二作目、今や常連となったビル・マーレイもここから出演している。デビュー作から共同製作しているオーウェン・ウィルソンは脚本に参加、弟のルーク・ウィルソン、兄のアンドリュー・ウィルソンも出演している。

大きなセットを駆使した“動く絵本”のような監督の特徴はまだ見られませんが、やはり細かいネタでクスクスくる。
●なぜがワイシャツを前後ろに着て、しかも少し汚れがついていて、それには触れずに男女が会話する場面は、その前後に何があったのかとても気なるし。
●マックスが、カリグラフィー部にも参加している件から、ラブレターなどにちょいちょいその技術を発揮しているのも可笑しい。
●あと、“一番かっこよくて一番アホ面な時のスローモーション”は、もはや監督の持ちネタと言いますか、人を“アホ可愛く”見せる監督らしい手法の一つでしょう。

マックス君は、お調子者かつ少々イタい少年です。しかし、何があっても屈しない図太さがいい。観客に防護メガネと耳栓が必要な学芸会を見せるとか、彼にしかできないことです。
社会に出て、荒波に揉まれても、“自分の位置”とか見定めないで欲しいな、マックス君には。