あか

ワイルド・アット・ハートのあかのレビュー・感想・評価

ワイルド・アット・ハート(1990年製作の映画)
2.8
この映画を客観的に見ると、滑稽でくだらないと思う。
笑えるけれど、リンチ独自の不思議さや怪奇さはまるでない。

リンチにしては全体的に、のぺっとしてて平凡なストーリー。
終始下ネタの多い脚本だが、果たしてここまで必要だったのか理解し難い。

キャラクターに関しては、ヒロインの母親を筆頭に力不足だ。ニコラスケイジの主人公も好きになれない。
ウィレムデフォーの演技は素晴らしかったけれど、ブルーベルベットのフランクに迫る悪役ではない。狂気さが足りない。

演出は馬鹿なものが多い。また、音だけやけに目立つ演出もあって、極論うるさいと感じた場面があった。残念だった。

あと、リンチにしては全体的に明るい映像だった。
(相変わらず、綺麗な絵は多いです。)

ストーリー、キャラクター、演出全ての面でブルーベルベットを下回っていると思う。
あか

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