踊る猫

教授と美女の踊る猫のレビュー・感想・評価

教授と美女(1941年製作の映画)
3.9
ハワード・ホークスの映画は不勉強にしてこれが初めて。スクリューボール・コメディ、と言うのだろうか。脚本にエルンスト・ルビッチから影響を受けたビリー・ワイルダーが参加していることもあって、ルビッチ風の細かいギャグが色々と散りばめられた作品となっているように思う。ただ、どうしても「この路線ならルビッチの方が良いかな」と思ってしまうのは好みの問題かな。あとは今の目から見れば、もっと前半に彼女の心変わりを示唆する場面を幾つか描いていればと惜しく思わなくもない。後半になって展開を端折り過ぎているというか、急ぎ過ぎている印象を感じるのだ。でも、駄作ではないのでご用心を。堅物の世間知らずな教授を演じるゲイリー・クーパーも魅力的だし、バーバラ・スタンウィックも良い。
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