Shaw

13回の新月のある年にのShawのレビュー・感想・評価

13回の新月のある年に(1978年製作の映画)
3.8
今回もまたインパクトの強い映画だった。

冒頭から主人公がボコられ、次は牛の屠殺場面が(ガチなやつ)延々と流される。モノローグを多用した構成は不思議なテンポを生み出す。

美術が今回も素晴らしい。こんな場所どこにあるんだよ!って場所が多かった。この映画に出たトイレは多分映画のトイレのシーンで一番好きかも笑。

ストーリーはファスビンダーのバックを知らないと分かりにくいので、ある意味『第三世代』の方がより明快。

自分はファスビンダーの交際関係とかわりと知った上で見たから、主人公にファスビンダー以外も何人か重なって見えた。

これが今作られたアメリカ映画なら、絶対オスカーものだし、主演のフォルカー・シュペングラーの演技は最近見た映画の中で最も鬼気迫る部類に入る。
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